
認定補聴器技能者
栗田 彰さん(1994年取得)
ある時、年配のご婦人の装用効果テストで、私が口元を見せずに「えんぴつ」というと、お客様は元気よく「ペンシル!」とお応えに・・・。母音は合ってますが、付き添いのご家族と私は目を丸くしてびっくりでした。しかし、「来て良かったわ」とおっしゃっていただけるのはうれしいですね。「相談してよかった」「補聴器のおかげで家の中が明るくなった」と、お客様に感謝された時、この仕事をしていて本当に良かったと感じます。
にこやかに接客中の栗田さん
私は昔の補聴器を収集しています。これらの品々を見るにつけ、長い時代の改良・革新を経て今日のデジタル補聴器が生まれてきたのだなぁ、と実感します。今日のデジタルの機能は素晴らしく、パソコンソフトによる調整も極めて高精度ですが、そればかりに頼っていては限界が来ることがあります。これから資格取得をめざす若い方に覚えていて欲しいのですが、ほんの細かな調整については、アナログ補聴器時代の微調整知識がけっこう役に立ちます。パソコンソフトだけに頼らない、バランスの良い知識・ノウハウをどんどん身に付けていってください。
栗田さんのアンティーク補聴器コレクション。
100年も昔のものもあるとか・・・。
おわりに
「認定補聴器技能者」の役割、大切さを実感していただけましたでしょうか。幅広い知識や秀でた技能だけでなく、認定補聴器技能者になるための「5年間」の頑張りを支えた思いや理念はきっと、みなさまの補聴器ライフに大きな安心感をもたらすことでしょう。