認定補聴器技能者インタビュー

Interview Vol.13
日本補聴器技能者協会・正会員インタビュー  西田 亜紀子さん
認定補聴器技能者 西田 亜紀子さん(2010年取得)
「認定補聴器技能者」は、一般にはあまり聞き慣れない資格ですが、補聴器をお買い求めになる際には大変重要な役割を果たします。
今回は、資格取得の間に出産をはさみ、育児と仕事を両立させながら真摯な姿勢でいつもお客様に笑顔で接している西田さんをご紹介します。

認定補聴器技能者

西田 亜紀子さん(2010年取得)

お客様の励ましをいただき、出産を経て資格取得

私が補聴器販売に従事したての頃、当時の先輩方のほとんどが認定補聴器技能者でした。店頭でお客様に親身に対応している姿やわざわざ遠方から補聴器の調整にご来店されるお客様を拝見し、認定補聴器技能者とは販売だけでなく、その後の音質調整に重要な役割を果たしているのだと気づかされ、資格取得は必須だと確信しました。
私の場合は、資格取得までの間に妊娠・出産があり、5年以上の年数がかかりました。しかし、その間も多くのお客様からのお気遣いやご配慮をいただき、また出産復帰後も励ましのお言葉をいただいたことが、印象に残っています。
それほどお客様との距離が近かったのだと実感しました。

笑顔の絶えない西田さん

命にかかわる緊急事態、迅速に補聴器点検を遂行
ある日のこと、慌しく来店された方がいらっしゃいました。交通事故に遭われたお客様のご家族が名刺を頼りに駆けつけて来られたんです。「一刻も早く本人の補聴器を点検してほしい。本人の意識を確認するのに必要だから」とおっしゃいました。急いで血のついた補聴器の動作確認を行い、大急ぎで病院へ走ったことを覚えています。動揺する気持ちを抑え、職務を果たさなければと必死でした。その後ご家族の方から、ご本人の意識が回復したと聞きひと安心しましたが、改めて仕事の責任の大きさを感じました。
『補聴器がなかったら今の自分はいない。命の次に大切なもの。ありがとう。』
という言葉をいただいた時の感動は、この上ないものでした。
気を抜かず、手を抜かず、感謝の気持ちを忘れずに・・・

常に緊張感を持って対応すること、そして何よりもお客様の訴え・ご要望をお聞きすることを最優先に接客をしています。資格取得までに得た経験や学んだことは、直接活かせる場面が数多くあり、お客様が納得いくまでご説明と音質調整ができるようになりました。それと同時に、責任は重く、お客様ひとりひとりにしっかりと時間を費やしていこうという心構えもできました。
多くの先輩方がおっしゃっているように、あくまで資格取得は通過点なのかもしれません。私にとっては新たなスタート地点でした。認定補聴器技能者としてお客様に接する以上は、その方にご満足いただけるレベルを目指すことが大切。そして更なる経験を積んで学んでいくものだと思います。
お客様はそれぞれ聞こえも感じ方も違うので、フィッティングもなかなかスンナリとはいきません。でも、少しでもより良い聞こえをご提供していくためには専門的な知識は身につけておくべきだと思います。その第一歩が、認定補聴器技能者になることですね。

西田さんが勤務する店舗概観

おわりに

「認定補聴器技能者」の役割、大切さを実感していただけましたでしょうか。幅広い知識や秀でた技能だけでなく、認定補聴器技能者になるための「5年間」の頑張りを支えた思いや理念はきっと、みなさまの補聴器ライフに大きな安心感をもたらすことでしょう。

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