理事長挨拶
ごあいさつ2006年3月、難聴者に対し適切な補聴器適合技術が駆使されるように専門知識と技能を持つ補聴器技能者を育成するとともに広く補聴器技能者の普及啓発を行うことにより、難聴者及び難聴者を取り巻く社会の活性化を図り、社会福祉に寄与することを目的として内閣府の認証を得て、私たち特定非営利活動法人日本補聴器技能者協会が設立されました。すでに先進諸外国では公的資格制度の確立により、良質な補聴器が良質な専門技能者の手によって供給されていますが、わが国では未だに補聴器の有資格者販売制度、補聴器技能者の公的資格化は確立されておりません。 このまま推移しますと、一部で適切に調整されない補聴器が流通し続け、難聴の方々に不利益を与えると共に補聴器全体の信頼性低下に更なる拍車を掛けかねません。 我が国には、(公財)テクノエイド協会が運営する認定補聴器技能者資格制度がありますが、認定補聴器技能者資格の取得は補聴器フィッティングの基礎的な知識・技能を習得して、補聴器販売従事者としてのスタートラインに立ったことになります。 当協会は資格取得後の熟練と研鑽をサポートし、難聴の方々からの要望に充分に応えられる人材育成を目指します。 また、四半世紀にもわたる補聴器業界の悲願、適正供給の推進に不可欠な補聴器技能者の公的資格化と、補聴器の有資格者販売制度実現のための活動を行います。 良質のコミュニケーションを提供することにより、超高齢社会と呼ばれる我が国の活性化に貢献する活動を展開してまいります。 補聴器は耳科学的診断を基にお使いになる方個々の生活スタイルに合わせた諸調整を行って初めて「命」が鼓動し始めます。その「命」が順調に鼓動を続けるか不整脈に陥るかは、全て補聴器技能者の資質にかかっているのです。 現在、補聴器技能者に求められている資質とは、単なる補聴器調整ではなく、難聴者の方々の日常生活における個々のコミュニケーション改善のプランニング、すなわち「フィッティングプラン」を立案し実践するという幅広い知識と技能です。 繰り返しになりますが、当協会は「真のプロフェッショナル」を育成すべく補聴器技能者の技能向上のために質の高い研究の場と情報提供を行うと共に、指導的技能者の育成を行っております。 また、ホームページ上にも会員相互が切磋琢磨する場を設け、スキルアップに努めております。 関係諸団体と協力・連携を図りながら、「有資格者による対面での補聴器販売」を我が国の補聴器供給のスタンダードにすべく取り組んでまいりますので、当協会の活動にご賛同いただける多くの方々のご参画をお待ちしております。 どうぞ、皆様のご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。 |
![]() |