認定補聴器技能者インタビュー

認定補聴器技能者 阿部 知子さん(2010年取得)
「認定補聴器技能者」は、一般にはあまり聞き慣れない資格ですが、補聴器をお買い求めになる際には大変重要な役割を果たします。
今回は、入社した会社が勉強会などを熱心に開く中で、自然に資格取得を志すようになった阿部さんをご紹介します。

認定補聴器技能者
阿部知子さん(2010年取得)

会社の人たちの意欲の高さに影響されて

私が入社した会社では、全員が認定補聴器技能者の資格取得をめざすことを目標に掲げています。社内での勉強会はもちろん、各補聴器メーカーなどのセミナーに参加する機会もたくさんありました。ですから「認定補聴器技能者になろう」と決心したことは、私の中ではごく自然の流れでした。
資格取得のための研修や試験をこなすうちに、同じ目標を持った人たちと出会い、知り合えたことが、一番心に残っています。そんな仲間がたくさんいたからこそ、1つの目標に向かって共に頑張ってこれたんだと、良い思い出となっています。

お客様の不安を少しでも和らげるために

お店に来られるお客様はほとんどがご年配の方ですので、難しい専門用語などはなるべく使わずに、わかりやすく、ていねいな接客を心がけています。
また初めてご利用になる方は、ご自身の聞こえに不安を抱えてご来店されるわけですから、できるだけ相談しやすい雰囲気を感じていただきたい。私自身は、お客様をお迎えする際や接客中に、笑顔を絶やさないことも大切にしています。
補聴器を貸し出す笑顔の阿部さん補聴器を貸し出す笑顔の阿部さん

無口だった奥様がいろいろお話しされるように

あるとき、ご夫婦で来店されたお客様、奥様が聞こえにくくてお困りとのことでした。両耳に補聴器をおつくりし、装用していただきました。半年ほどたってご来店なさった時には、以前はとても無口だった奥様がご自身のことをいろいろとお話しされ、ずいぶん明るくなられたことにびっくりしました。お話を伺うと、ご夫婦で外出されることが多くなったとのことでした。
「聞こえる」ということがこんなにも生活の質の向上に大きな役割を担っているのだと、改めて実感しました。

日々つねにレベルアップしていきたい

「認定補聴器技能者になった」とは、やっと補聴器を調整させていただくことができるスタートラインに立った、ということだと思います。
この資格を取る前と後で、仕事の質が変わったりすることはありませんでしたが、逆に資格を取得したことで、さらに経験を積み、常にレベルアップしていかなくてはならないという思いが強くなりました。
これからも新しい知識や技術を学んでいく努力をし、お客様の聞こえの向上のお手伝いをさせていただきながら、日々成長していきたいと思っています。
阿部さんの勤務するお店は明るく開放的な雰囲気阿部さんの勤務するお店は明るく開放的な雰囲気

大変ですが、やりがいのある仕事

聞こえに困っている方が、補聴器を装用することで笑顔に戻られ、活き活きとされているのを目の当たりにするたびに、この仕事をして良かったと感じます。
「聞こえる」ということが日常生活にどれほど重要か、そしてその重要なことにかかわれる認定補聴器技能者の仕事は、大変ではありますがやりがいを感じます。一人でも多くの仲間が、この資格の取得をめざし、聞こえに困っている方々の笑顔を一緒に増やしていけたらうれしく思います。
おわりに
「認定補聴器技能者」の役割、大切さを実感していただけましたでしょうか。幅広い知識や秀でた技能だけでなく、認定補聴器技能者になるための「5年間」の頑張りを支えた思いや理念はきっと、みなさまの補聴器ライフに大きな安心感をもたらすことでしょう。

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