認定補聴器技能者インタビュー

認定補聴器技能者 岩本 淳子さん(2009年取得)
前回に引き続き女性技能者の方へのインタビューとなります!
今回は2回の産休・育休を経て小さな子供の育児をしながら勉強し、認定補聴器技能者となった岩本さんにお話をお伺いしました。

出産から子育てと環境が大きく変わり、資格取得まで大変な苦労の連続だったと思います。そんな困難を乗り越えた、とてもポジティブな岩本さんのお話を聞いてみましょう!

認定補聴器技能者
岩本 淳子さん(2008年取得)

取得が周囲より遅れてしまった事への焦り

育児休暇などでタイミングを逃してしまい、少し遅れての資格取得となりました。
私が育児休暇中で育児に追われている間に、後輩までどんどん資格を取得し…取り残されたような気がして、焦りがあったのを覚えています。(笑)

計算上、14年ほど販売に従事しての資格取得となりましたが、今思えば、他の方より経験を積むことが出来、更に知識がついて有利だったかもしれません。

育児をしながら認定補聴器技能者に

二度目の産休・育休を終え、育児をしながらの試験勉強は大変でした。
子供を寝かしつけて、家のことを済ませ、次の日の準備が終わってから、深夜に勉強しました。
久しぶりの試験勉強は、学生時代を思い出し、意外と楽しかったです。

私はいつも全力なので、資格を取る前も今も私自身の志がかわったという意識はありません。日進月歩と言われる補聴器の進化についていけるよう、資格取得後も勉強の毎日です。
最近では、認定補聴器技能者在籍のお尋ねをいただくことも多くなり、お客様からはより信頼していただけるようになったのではないかと思います。

心に残っているお客様

この仕事は、毎回ドラマがあり、そのドラマひとつひとつを大切にしています。
最近の話では、交通事故に遭われ、昏睡状態となっていたお客様がおられました。事故の際に補聴器も破損し、奥様のこともわからない状態で、私も心配しておりました。その後補聴器を装用できるまで回復し、補聴器装用後のリハビリで目覚ましい回復を遂げられ、今ではすっかりお元気になられました。

ご本人様、ご家族様より「補聴器があったからこそ、短期間で元気になれました!代品の手配や修理など、迅速な対応をありがとうござました。」と有難いお言葉をいただきました。お客様の元気なお姿やこのような温かいお言葉が励みになります。
この一件で、やはり耳からの情報は大切だということを再認識しました。

『HAPPYの連鎖』を作ること

補聴器を通じて、お客様が『HAPPY』になってくださったら嬉しいです。
補聴器を装用されたお客様が、笑顔で「あなたのお陰で…」と感謝してくださると、私もHAPPYな気持ちになります。そのHAPPYな気持ちが、他の方にも伝わり、繋がり、みんながHAPPYになれたら、と思います。
常に「HAPPYの連鎖」を作りたいと考えています。

認定補聴器技能者を目指す人へのメッセージ

学生時代、人の役に立つ仕事、人と関わる仕事に就きたいと思っていました。
おかげさまで私は今、お客様、周りの方々、環境に恵まれ、大好きな仕事をさせていただいております。
補聴器のフィッティングは、奥が深く、マニュアル通りにいかないことが多いため、苦戦することも多々あります。ですが、やり甲斐を感じることも多く、お客様との関わりが、私の人生にプラスになっていることは間違いありません。

私には、高校1年生と中学2年生の娘がおりますが、娘たちが小さい時は、仕事と家事・育児の両立は簡単ではありませんでした。最近、社会全体が少しずつ変わってきており、結婚、出産後も女性が働きやすい環境になりました。とはいえ、働きながらの育児は大変です。周りの方に理解と協力をいただき、ますます『ママさん認定補聴器技能者』が増えていくと嬉しいです。
これから資格取得を目指す皆さま、一緒に「HAPPYの連鎖」を作りましょう!頑張ってください。

 
おわりに
岩本さんが大切にされている『HAPPYの連鎖』、とても素敵なことですよね。補聴器を通じてみんなが笑顔になれる世の中…これは全ての補聴器技能者の願いでもあります。そんな社会を実現するためにも“Everyone Skillup!”を合言葉に、日々頑張りましょう。

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