認定補聴器技能者を目指したきっかけは、補聴器の選択や調整をするうえでより良いご提案ができるように知識の幅を広げようと思ったからです。お客様の聞こえを任される訳ですから責任は重大です。少しでも良い聞こえを提供したいので資格取得を目指すのはごく自然なことでした。
私が認定補聴器技能者になる過程の研修では今まで知らなかったことがたくさんありました。恥ずかしい話ですが、そんなことまで勉強する必要があったのか!と驚いたこともありました。それまでは自分の無知に気付かなかったのです。入社当初は補聴器の説明ばかりしていた気がしますが、資格を取って幅広い知識を持つようになってからはお客様の訴えやご要望をよく聞き、様々な角度から現状の把握と改善策を提案できるようになってきました。また、養成課程の研修を通じて多くの販売店の方と知り合いになれたことで、補聴器に対する考え方や調整、接客に対するモットーなど自社内では得られないことを意見交換できて勉強になりました。最初の研修から資格取得までの5年間一緒に研修を受けた「同期」なので連帯感が生まれ、覚えることの多い研修も楽しく過ごせました。
大袈裟かもしれませんが、お客様の聞こえをお任せいただくということはその方の人生をサポートすることだと考えています。どんな状況であっても目の前のお客様のことを真剣に考えるように努めています。そして、お客様には笑顔でお帰りいただけるように心がけています。