認定補聴器技能者インタビュー

認定補聴器技能者 宮永 好章さん(2002年取得)
今回のインタビューはホームページリニューアルの記念として、日本補聴器技能者協会の初代理事長である宮永さんにご協力いただきました!
宮永さんの補聴器販売歴はなんと60年!認定補聴器技能者の制度立ち上げにも携わった業界のレジェンドですが、まだまだ現役で補聴器販売に携わる傍ら、当協会の監事としてもご活躍いただいております。(2022年現在)
そんな宮永さんの日頃から心掛けていることや大切にしていることについて、さっそく伺ってみましょう!!

認定補聴器技能者
宮永 好章さん(2002年取得)

 

認定補聴器技能者の制度立ち上げと自身の資格取得

みなさん方と少し異なり認定技能者制度発足前に1988年から行われていた補聴器技能者講習会の実施に主催者側の一員として係わって居り、認定技能者制度発足から数年後に自身も認定技能者として登録して置くべきと考えました。
その時の願いは、この制度がより高度な専門職制度として発展することであり、専門教育を受けた専門職が誕生することへの期待でした。

私が補聴器販売に従事し始めたころは、何も判らず手探りでした。数年後にハーバードレポートに触れ補聴器のフィッティングと言う考え方を認識しました。認定補聴器技能者の講習会の受講によってそれまでの知識が整理できたことはプラスでした。 
 

お客様と接する際の心構え

お客様の立場に立って対応することが大切です。「人にしてもらいたいと思うことを人にもしなさい」(新約聖書ルカ6-31)とあるように、自分が補聴器を求める立場であれば、どのように対応してもらえば、有り難い或いは納得出来るかを思い接客しております。そしてお客様のお話に耳を傾け、どのように補聴器装用へと案内することがベターかを考えながら対応することが接客の基本だと思っています。

また、我々認定補聴器技能者は「きこえ」に不自由を感じて居られる方に補聴器を通して、QOLを維持してもらうにはどうすれば良いかを常に求める人でなければなりません。常に新しい知見や知識を求めて学習することが重要です。
 

補聴器販売に携わってよかったこと

幼児期に補聴器をフィッティングした方から進学や結婚の報告を受けた時など、お客様とのお付き合いが長年にわたり継続することは大変うれしく思います。

以前、「一週間ほど前から聞こえなくなった」とご子息に連れて来られた方があり、顔の表情は乏しく全く発話もなく、難聴よりも認知症ではと印象を持ちフィッティングが難しいのではと思った70歳前後の女性の方、聴力検査をして補聴器を試して見ましょうと補聴器を付けた途端、表情が一転パッと明るくなりお話を始められた方がありました。
通常、突難の場合発症後しばらくは明瞭度のスコアが良好とは言えず補聴器装用が困難なケースが多いのですが、このようなケースもあり難聴の質が多様であることや、「きこえ」が人に及ぼす影響を感じました。
 

これから補聴器供給に携わろうとする人たちへ

この仕事の面白さは探検家に成れることです。なぜなら人の「きこえ」聴覚は未だ完全には解明されていないからです。フィッティングメソッドが沢山提唱されており、どの方式から入るのが効率的か自分で経験し試行しなければなりません。純音の聴力閾値検査でその人の「きこえ」が判るでしょうか?語音明瞭度検査で言葉の理解力が測れるでしょうか?実は未だ判らないことが沢山あります。
お客様お一人お一人から学ばせて頂くことはとても多いのです。
日々チャレンジすることはとても楽しい事だとは思いませんか。決まったことを決まった手順で行う仕事も大切ですが、補聴器供給の仕事はチャレンジャーだと思います。忘れてはならない事は、補聴器を通してより良いきこえを提供すると同時に補聴器による音響負荷で聴力を悪化させてはならないことです。
 
おわりに
いかがでしたでしょうか。認定補聴器技能者制度の立ち上げにも関わった宮永さんのお話は補聴器販売に携わる者の心構えとして、胸に響く内容だったかと思います。

宮永さんのインタビューにもあったように、認定補聴器技能者になって終わりではなく、「常に新しい知見や知識を求めて学習すること」が大切です。技能者協会では今年度も学びの場としてHHP研修会をオンラインで実施して参ります。“Everyone Skillup!”を合言葉にこれからも研鑽を積んでいきましょう。
 

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