認定補聴器技能者インタビュー

認定補聴器技能者 栗田 彰さん(1994年取得)
「認定補聴器技能者」は、一般にはあまり聞き慣れない資格ですが、補聴器をお買い求めになる際には、大変重要な役割を果たします。
今回は、補聴器販売に携わって23年、認定補聴器技能者の資格を取得して15年目を迎え、第一線で活躍されている大ベテランの栗田さんにお話を伺いました。

認定補聴器技能者
栗田 彰さん(1994年取得)

フィッティング技術をもっと向上させたかった

認定補聴器技能者の第1期生の誕生が1993年でした。私は、ですから2期生ということになりますね。当時の私はそれなりに経験を積んではいましたが、この新しい資格はフィッティング技術の向上に役立つと思い、取得を目指しました。5日間の講習会は今思えば大変でした。店はそのあいだ開店休業状態になってしまいましたから(笑)。でもそのおかげで顔なじみの同業者がたくさん出来ました。この時の交流関係は、今でも情報交換などで役に立っています。

「お客様にわかりやすく」を心がけるようになった

資格制度ができる前から補聴器販売をしていましたので,資格を取ったからといって仕事の質が大きく変わる事はありませんでした。聞こえのご相談や、補聴器のご提案、調整・アフターサービスなどの業務スタイルは今までと同じです。ただ、お客様に、今何をしているか、今日は何をしたのか・・・を、わかりやすく説明することを心がけています。お客様に納得していただく・・という事が大事です。「補聴器装用の効果は一人一人で違う」ことですとか、補聴器の限界などなど・・・をご理解いただいたうえでお使いいただくようにしています。

「相談に来て良かった」と言われるのが無上の喜び

ある時、年配のご婦人の装用効果テストで、私が口元を見せずに「えんぴつ」というと、お客様は元気よく「ペンシル!」とお応えに・・・。母音は合ってますが、付き添いのご家族と私は目を丸くしてびっくりでした。しかし、「来て良かったわ」とおっしゃっていただけるのはうれしいですね。「相談してよかった」「補聴器のおかげで家の中が明るくなった」と、お客様に感謝された時、この仕事をしていて本当に良かったと感じます。
にこやかに接客中の栗田さんにこやかに接客中の栗田さん

時にはアナログの微調整知識が役に立つものです

私は昔の補聴器を収集しています。これらの品々を見るにつけ、長い時代の改良・革新を経て今日のデジタル補聴器が生まれてきたのだなぁ、と実感します。今日のデジタルの機能は素晴らしく、パソコンソフトによる調整も極めて高精度ですが、そればかりに頼っていては限界が来ることがあります。これから資格取得をめざす若い方に覚えていて欲しいのですが、ほんの細かな調整については、アナログ補聴器時代の微調整知識がけっこう役に立ちます。パソコンソフトだけに頼らない、バランスの良い知識・ノウハウをどんどん身に付けていってください。
栗田さんのアンティーク補聴器コレクション。 100年も昔のものもあるとか・・・。栗田さんのアンティーク補聴器コレクション。
100年も昔のものもあるとか・・・。
おわりに
「認定補聴器技能者」の役割、大切さを実感していただけましたでしょうか。幅広い知識や秀でた技能だけでなく、認定補聴器技能者になるための「5年間」の頑張りを支えた思いや理念はきっと、みなさまの補聴器ライフに大きな安心感をもたらすことでしょう。

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