認定補聴器技能者インタビュー

認定補聴器技能者 大倉伸也さん(2004年取得)
「認定補聴器技能者」は、一般にはあまり聞き慣れない資格ですが、補聴器をお買い求めになる際には、大変重要な役割を果たします。
今回は、実際に補聴器専門店のスタッフとして13年、第一線で活躍されている大倉さんにお話を伺いました。

認定補聴器技能者
大倉伸也さん(2004年取得)

自分自身に対する「不安」を払拭したかった

目には見えない「音」を扱う仕事に就いたことで、日々の接客の時に 『自分の調整で100%合っていたのか?』 『自分がまだ知らない、もっと良い方法があったのではないか?』 などなど自分の力に疑問に感じたり不安に思うことが少なからずありました。それで、もっと補聴器や難聴の専門的なこと、お客様の生活スタイルなど、いろいろな角度から見てお客様に補聴器をご提案できるようになりたい、と思うようになったのがこの資格を取ろうと決めたきっかけです。
大倉さんが勤務する店舗の接客コーナー。大倉さんが勤務する店舗の接客コーナー。

測定値だけでは見えてこないモノがある

資格取得後は、それまでと比べて補聴器の機種選択や調整の際に、視野を広くして物事を考えられるようになりました。数ある種類の中から、お客様のご要望に対応できる一番の補聴器はどれなのか?それを決めるにはお客様の生活環境、ご家族構成、ご趣味など、オージオグラムの測定からだけでは見えてこないことも知る必要がありました。機種選択を的確にする大きな要因になりました。

お客様にわかりやすく、最善のご提案ができるように努める毎日

お店においでいただくお客様の大半が、自分よりも年配の方なので、尊敬の念は忘れずに接客をさせていただいています。また、知識が増えると補聴器の専門用語などをそのまま使って説明してしまいそうになるので、身近なものに例えて、わかりやすい言葉でお話しするようにしています。また、お客様のご要望に対して最善策をご提案できるように、その場で解決できないときは宿題にさせていただき、さまざまな選択肢を想定して考えるように心がけています。
接客中、熱く語る大倉さん接客中、熱く語る大倉さん

補聴器のプロになり、視野がグンと広がりました

講習会や勉強会などでは、補聴器のことだけではなく法律や耳の構造、耳の病気など広い範囲を勉強します。正直に言うと 『ここまでやらなくてはいけないのか?』 と思っていました。ただ、おかげで徐々にいろいろな事柄がつながってきて考えられるようになったのはおもしろかったです。
補聴器認定技能者は、補聴器に対してのプロフェッショナルだと思います。いかに補聴器に興味を持ち、疑問点に対していろいろな方向から捉え、深く掘り下げて考えられる事が大切ですね。
補聴器をお求めいただいたお客様が実際にお使いになり、「ありがとう」と言葉をかけていただいたときは、認定技能者冥利に尽きますね。ご来店いただくごとに表情が明るくなり、「旅行にも行ったんだよ」などの世間話の折に感謝の言葉をいただいたときは、「この仕事を選んでよかった!」と実感します。

先輩の技を盗んで、補聴器のプロをめざしましょう

補聴器技能者をめざす方には、知識を増やして、日々の業務で先輩の技をどんどん盗んでいって欲しいと思います。今勉強したことが明日使えるということは少ないですが、今勉強していることは将来の基礎になりますから、しっかりと覚えて欲しいと思います。また、疑問点はどんどん先輩に聞いてください。わからないことは何でも聞けるっていうのは、今のうちですからね。
おわりに
「認定補聴器技能者」の役割、大切さを実感していただけましたでしょうか。幅広い知識や秀でた技能だけでなく、認定補聴器技能者になるための「5年間」の頑張りを支えた思いや理念はきっと、みなさまの補聴器ライフに大きな安心感をもたらすことでしょう。

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