認定補聴器技能者インタビュー

認定補聴器技能者 藤村泰四さん(1994年取得)
「認定補聴器技能者」は、一般にはあまり聞き慣れない資格ですが、補聴器をお買い求めになる際には大変重要な役割を果たします。
今回は、認定補聴器技能者の資格を取得して16年のベテラン・藤村さんをご紹介します。

認定補聴器技能者
藤村泰四さん(1994年取得)

補聴器のスペシャリストとしてお客様に接したかった

私の身内には先天性の難聴者がおります。障害が判った当初は、「なぜ?どうして?」と正直いろいろ考えました。しかし、無邪気な笑顔と触れ合う中、私自身が障害者蔑視をしているのではないか?と考えるようになりました。そして現在辿り着いた答えは、“すべての障害は個性であり、不便なだけで不利ではない”と、強く信じています。
私が認定補聴器技能者の資格取得を志したのは、認定補聴器技能者の資格を取得し、活躍している先輩方々のようになりたかったからです。
お客様に対し親切で悠々とした応対や、医療機関での補聴器フィッティングに関するカンファレンス等の専門知識や来歴に“補聴器のスペシャリスト”としての自覚を感じました。
実際に私の場合は資格の取得以前と比較しますと、丁寧で細やかな応対が出来るようになったのではと思います。認定補聴器技能者資格が、名ばかりのものとならないよう、常に自覚を持たなければと思っております。
にこやかにやさしく接客する藤村さんにこやかにやさしく接客する藤村さん

お客様の笑顔が大きな励みに!

私の接客におけるモットーは「笑顔を大切に」です。
補聴器の仕事はフェーストゥフェースの応対が基本となりますので、出来る限り居心地の良い環境をご提供できるように心掛けています。お客様から頂戴する笑顔を大切に、また、これからも沢山の笑顔のお手伝いをさせて頂けるように日々精進を続けたいと思います。
10年ほど前の出来事になりますが、私が入社当初よりご愛顧をいただいているお客様から「調子が悪いので来てほしい」と自宅訪問のご依頼を頂きました。早速お伺いすると、調子が悪かったのは補聴器ではなくお客様ご自身の体調でした。
幸い大事には至らずホッとしましたが、ご近所に住むご家族様ではなく私を選んでご連絡いただけた事と、一見すると頑固そうな方が「すぐに貴方の顔が浮かび電話をしてしまいました」と照れながらお話し下さった事に、驚きと同時にちょっと嬉しかった思い出です。
藤村さんが働いている店舗外観藤村さんが働いている店舗外観

「補聴器使用者」を「補聴器ご愛用者」に

認定補聴器技能者の資格が、名ばかりのものとならないよう、常に自覚を持たなければと思っております。資格取得までの5年間、講習会の講義や症例検討などを拝聴させて頂く中、過去の疑義が少しずつ明確になっていく実感があったのを覚えています。
また、講師の方にお話し頂いた「“補聴器使用者”を“補聴器ご愛用者”に導くことが出来れば嬉しいですよね」という言葉も心に残っていますね。
せっかく補聴器をお求めになっても、十分使いこなすところまで行かずに補聴器にご不満をお持ちのユーザー様もいらっしゃると思います。私は、そういう方々が辿り着いて「聞こえる喜び」を味わっていただける終着駅のような存在で有りたいと思います。「補聴器のプロである事」と「補聴器のプロとして認めて戴ける事」の本質の差を忘れずに、日々努力を重ねていきたいと思います。

お客様の笑顔をいただくために、日々精進!

この仕事を選んでよかった、認定補聴器技能者の資格を取得してよかったと感じるのは、お客様が補聴器装用を通して、会話が増えたり、外出の機会が増えたりするのを見たり聞いたりした時です。「孫がよく話してくれるようになってねぇ」「友達とカラオケに行き出したよ」と笑顔で話していただけた時、この仕事に携われた大きな喜びを感じます。
まだまだ自分の目標とする接客には程遠いのですが、もっともっと知識や技術を吸収して成長し、お客様によりよい聞こえと一緒に、温かい気持ちをお持ち帰りいただきたいと思っています。
おわりに
「認定補聴器技能者」の役割、大切さを実感していただけましたでしょうか。幅広い知識や秀でた技能だけでなく、認定補聴器技能者になるための「5年間」の頑張りを支えた思いや理念はきっと、みなさまの補聴器ライフに大きな安心感をもたらすことでしょう。

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